シルバ退団
ダビド シルバがマンチェスターシティに居たという事実だけで心の支えになるわ。ラツィオだか故郷のラスパルマスか、はたまた神戸か、移籍先の噂が動きに動き、遂に発表されたかと思えば大穴どころか誰も賭けてなかったであろうソシエダ。いいチームだと思いますけどね。というかどこに行こうが尊重するのがシティの意思だろうし。
当方がシティを見始めたのもシルバがいたからで、スペイン代表をW杯で応援したのもシルバがいたから。多分こんな人いっぱいいる。シティでのキャリアも終わりを迎えたということで思い返してみれば、あんだけ上手いし人格者でもあるのに個人のトロフィーにはほとんどカスリもしなかったなぁという感じ。PFA年間最優秀賞とか、取っててもおかしくないタレントですけどね。贔屓目は入ってますが。
シルバの上手さとか魅力とかは、その地味さにある。個人的にはだけど。密集地でも奪われないボール扱いの上手さに、シルバの話をするならセットで出てくる「ハーフスペース」という概念。「スペースの使い方と細かいドリブルが武器です」と言えばいかにも凡庸な選手のように聞こえるけれどその武器の精度が段違い。周りにデブライネとかヤヤトゥーレとか、スペイン代表の化け物どもとか派手派手なのがいると目立たないというか、いるからより際立つというか、そういうところで私の中でのシルバの株は上がりまくってきた。
シルバって、明確に封じられた試合というか、何も出来なかった試合って無いっすよね。多分美化してるけど。アグエロとか、スターリングとか、果てはデブライネだって上手いこといかない試合はあったと思いますよ。そんな中で基本的に通じるシルバ。ミスはしない。判断も間違えない。それでいて泥臭いプレーも厭わない。FKも兎に角上手い。最後に決めたゴールもFKでしたっけ。あれだけ上手いFKは決めるのにミドルは結構ホームラン打つのもご愛嬌。
実はシティの試合を見る理由が3割くらいは失われてしまったわけだけれど、本人がシティのことを大事にしているようだし、ソシエダの試合と合わせて見続けていこう。豪雨の中でも居心地が良かったって、あの言い方良いすね。使おう。
サンキューシルバ。
